ワインエキスパートに合格後、ソムリエ協会からは合格通知とともにソムリエ協会の入会案内も届きます。
ソムリエ協会と聞くと、バリバリのソムリエが所属していて、なんかプロっぽい集団に思いませんか?
そんなところに趣味で合格した人が入会できるの? 場違いでは? と思い、結構悩みました。
最終的には一年間はお試しという思いで入会しました。
そして今は、この決断にとても満足しています。
今ソムリエ協会に入会した方が良いか? と問われたら、答えはYESです。
今回はそんなソムリエ協会の魅力をお伝えしたいと思います。
ソムリエ協会とは
まずはソムリエ協会のホームページの説明です。
一般社団法人日本ソムリエ協会は、わが国における食文化に携わる人々の資質の向上と飲料に関する知識の普及、サービス技術の向上、飲食を提供する環境の衛生的確保などに関する事業を行い、これらの事業を通じて、人々に食文化の向上および豊かな食生活を提供し、食文化に携わる人々の社会的な向上をはかり広く社会へ貢献することを目的として設立されました。
飲料の普及、公衆衛生の向上に資することを目的とし、ソムリエ等の育成、会員の資質向上のため講習会・研修会・コンクールの開催に関する事業、飲料と食に関する資格認定事業、教材作成・販売に関する事業、普及啓蒙事業、国際ソムリエ協会・各国在日ワイン振興機関との海外交流に関する事業、世界最優秀ソムリエコンクールに関する事業を行います。
https://www.sommelier.jp/overview/index.htmlから引用
ワインの普及だけではなく、食文化に携わる人々の資質や社会的な向上も目的としています。
最近は日本酒にも力を入れているようです。
入会資格は下記のとおりです。
ソムリエやワインエキスパートなどの資格は不要のようです。
資格の有無、業種にかかわらず、20歳以上の方ならどなたでも入会できます。
https://www.sommelier.jp/guidance/index.htmlから引用
入会費、年会費
初年度のみ入会金10,000円がかかりますが、合格年の翌年の1月までは半額の5,000円で入会できます。
そして年会費は15,000円です。
最初の年は、これらに加え、なんと認定登録料20,950円が発生します。
合計すると40,950円になり、結構な出費になります。
入会をやめれば、約半分の金額になります。
翌年からは年会費の15,000円のみになります。
果たしてこの金額は安いのか、高いのか?
日本ソムリエ協会に入会すると、どのような特典があるのか見ていきましょう。
機関誌「Sommelier」
まずは隔月で機関誌が送られてきます。
主な内容は次のような感じです。
・お店紹介
・ワインと料理のペアリング
・コンクールのファイナリストや優勝者の紹介
・ワイナリーの訪問記
・ティスティング関連
おおよそ120ページあり、広告も少ないのでびっしりと情報が詰まっています。
お気に入りの記事は、テイスティング関連の”THE LOGIC-behind tasting notes”、”新テイスティングは脳でする”の2つです。一流のソムリエたちが、あれやこれやと語っておりとても勉強になります。
日本ソムリエ協会の会員ページから電子版で150号 (2024年10月現在は200号) から閲覧することが出来ます。
ダウンロードとしてiPadで見れたらいいのですが、そこまでは出来ないようです。
なお、25年度からは紙面は廃止されWeb形式 (おそらく電子版とおなじでしょうか?) になるそうです。
イベント
さまざまなイベントが本部や各支部主催でリアルで、またはZOOMで開催されています。
24年度、私が参加したイベントと概要は下記のとおりです。
方式: Zoom
時間: 14:30~16:00
費用: 8,000円 (小分けした6アイテムのワイン付き)
講師: 田崎 会長、森 常務理事、井黒 理事
会社は午前は在宅勤務、かつ午後は休暇を取り受講。
初めての講座で勝手がわからなかったが、講師の御三方が楽しそうに食事とワインを楽しむ姿が好印象。
付属のワインは80mlの小分けボトルに詰め替えられたものです。
フルボトルの値段は30,000円〜80,000円くらいと思います。
方式: 市内の良さげなホテルでリアル開催
時間: 14:00~16:00
費用: 無料 (8種類のワインをテイスティング)
講師: 森 常務理事
会社は午後休暇を取り受講。
初めてのリアル開催で緊張しました。
このときはフランス ローヌ地方とイタリア ピエモンテ州がテーマでした。
フルボトルの値段は40,000円〜9,000円くらいと、なかなか良いワインを出してくれました。
コンドリューのヴィオニエ、バローロのワインも出ました。美味しかったです。
方式: Zoom
時間: 19:00~20:30 (録画配信)
費用: 7,000円 (小分けした6アイテムのワイン付き)
講師: 森 常務理事、ニュージーランドおよびドイツの日本人醸造家
録画配信で申し込んだので、会社から帰宅後に参加しました。
世界で活躍する日本人醸造家の生の話を聞けて、とても興味深かったです。
ソーヴィニヨン・ブランの甘口ワインがあったのですが、まるで玉露茶のような香りでとても印象に残っています。
方式: 市内の良さげなホテルでリアル開催
時間: 14:00~16:00
費用: 無料 (料理2種類、日本酒3種類、ワイン2種類)
講師: 田崎 理事
会社は午後休暇を取り受講。
前回と同じホテルでしたが、より高級な会場であったため緊張して参加。
料理はワサビ漬けて練り物、安倍川餅が出たのですが、ワインとのペアリングは壊滅的でした。
やはり、このような料理には日本酒が合うようです。
方式: Zoom
時間: 19:00~20:30 (録画配信)
費用: 19,000円 (シャンパーニュのフルボトル3本!!)
講師: 森 常務理事
録画配信で申し込んだので、会社から帰宅後に参加。
なんと1万円前後のシャンパーニュのフルボトル2本とスパークリングワインのフルボトル1本付きです。
流石に一度開けてしまうと直ぐに飲まないと駄目なので、受講中に飲まず取っておいてあります…
方式: 市内の良さげなホテルでリアル開催
時間: 14:00~16:00
費用: 無料 (8種類のワインをテイスティング)
講師: 野坂 理事
会社は午後休暇を取り受講。
ブラインドテイスティングのセミナーです。
白4種類、赤4種類の計8種類のワインがブラインドで出て、講師が解説しながら品種を探していきます。
それにしても、あんなに沢山の香りをとることは可能なのでしょうか?
おそらく今まではこの種のセミナーはなく、初めての試みではないかと思います。
どんなセミナーになるのか、今からとても楽しみです。
方式: 東京国際フォーラム
時間: 12:00~14:00
費用: 無料
現時点未実施です。
賛助会員さんより、各社おすすめの商品、世界のワイン、日本ワイン、日本酒、各種飲み物のほか、グラスやセラーなど関連商品が多数出店されます。また、なんと試飲用の記念グラスをプレゼントしていただけるそうです。
題名から察するに5年ごとに行われるのでしょうか。
試飲は有料だそうです。
方式: 東京国際フォーラム
時間: 14:00~
費用: 無料
現時点未実施です。
ワインエキスパート有資格者の3年に1度の大会です。
上位3名の公開決勝戦です。ワインエキスパートを極めた人たち、すごいですね。
方式: Zoom
時間: 19:00~21:00 (録画配信)
費用: 2,000円 (ワイン付きは7,500円)
講師: 森 常務理事
録画配信で申し込んだので、会社から帰宅後に参加予定。
ワイン付きを選ぼうかどうか悩んでいたら、すでに満杯になっていました…
やはり日本ワインは、まだまだ発展していくので状況は気になりますね!!
1月〜3月もセミナーは行われていたのですが、当初は全く勝手がわからず参加していませんでした。
そもそも、趣味で入会したものが参加して良いものかと疑問でした。
ちなみに日本ソムリエ協会の下記ページより、イベントを検索できます。
https://www.sommelier.jp/event/
まとめ
入会のメリット・デメリットは次のとおりです。
私の場合は、メリットが遥かに勝りました。
- リアル開催、Zoom開催のイベントが豊富にある
- 会報の内容が充実
- イベントや会報で様々なワイン好きな人達に接せる機会があるので、とても刺激になる
- 初年度の費用が40,950円と高価
- 仕事が忙しくてでイベントに参加できない人はメリットを受けられない