ワイナリーツアーの心得 〜もっと楽しむための準備とポイント〜

ワインが好きなら、一度は訪れてみたいワイナリーツアー。
せっかく足を運ぶなら、「なんとなく楽しかった」だけでなく、「行ってよかった!」と心から思える体験にしたいですよね。

そこで今回は、どのワイナリーでも応用できるワイナリーツアーの心構えをご紹介します。初心者の方にも、何度かツアーに参加したことのある方にも役立つヒントを詰め込みました。


目次

ツアー前の準備

● ちょっとした予備知識が旅を豊かにする

ワイナリーの背景やワインづくりの基本をざっくり知っておくと、見学や試飲がぐっと深く楽しめます。

1. ワイナリーの歴史や人

  • 創業年や家族経営の代替わりなどの背景
  • 現在のオーナーや醸造家がどんな想いでワインを作っているのか

2. 栽培しているブドウの種類

  • 土着品種か国際品種か(例:甲州、マスカット・ベーリーA、ピノ・ノワールなど)
  • ブドウの仕立て方(棚仕立て?垣根仕立て?)

3. テロワール(土壌や気候の特徴)

  • 土壌の種類や水はけ
  • 日照時間、標高、風、寒暖差など
  • 近年の気候変動の影響も要チェック

4. 醸造方法の違い

  • 酵母は自然酵母?培養酵母?
  • 発酵槽の素材(ステンレス、木樽、コンクリートなど)
  • 熟成に使われる樽の種類や容量もポイント

5. ワインのラインナップ

  • 白・赤・ロゼ・スパークリングの有無
  • どんなスタイルのワインが得意か
  • 地元料理と相性の良いワインなど

● 疑問はあらかじめメモしておこう

気になることはメモしておくと、ツアー中に質問しやすくなります。
醸造家さんとの会話の糸口にもなりますよ。


当日のポイント

● 服装は「歩けて汚れても平気」が基本

  • 畑に入ることもあるので、ヒールは避けて歩きやすい靴を
  • 季節に応じて帽子や日焼け止め、防寒具もあると安心
  • セラー内はひんやりしていることが多いので、羽織るものを一枚持っていくのがおすすめ

● 持ち物はこれで安心

  • メモ帳やスマホ(写真やメモ用)
  • 飲み過ぎ防止にお水
  • 保冷バッグ(気に入ったワインを購入する予定があれば)

心の準備も忘れずに

ワイナリーツアーは、ただの見学ではなく、作り手の想いにふれられる特別な時間です。
「どんな気候の中で育ち、どんな想いで醸されたか」を感じながら一杯のワインを味わうことで、きっとその一本がもっと愛おしくなるはず。

ぜひ、五感を開いて楽しんでくださいね。
ワインの世界は、知れば知るほど、味わいが深くなりますから。

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この記事を書いた人

50代なかばにしてJ.S.A. (一般財団法人日本ソムリエ協会) のワイン検定ブロンズ、シルバーに合格。翌年に同協会のワインエキスパートに一発合格。
もっと早くワインに親しんでいればとくやむこの頃。
・J.S.A. (一般財団法人日本ソムリエ協会) 認定ワインエキスパート
・J.S.A. (一般財団法人日本ソムリエ協会) 正会員

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